■ 「秋の夕暮れ」について書いていて、春夏秋冬では、さびしい、と言えば寂しいと感じることもあるだろうけれど、どうなのか。
■ 藤原定家の・・・
- 見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮 定家
■ この歌、何か変だ。
■ 桜は水辺を好む植物ではない。
■ 紅葉・もみじ、はどちらかと言えば、内陸部の山・川で、海岸にはなじまない。
■ ・・・そんな印象がある、どうなのか。
■ 要するに、浦の苫屋、が漁師の家をさすのであれば、元々、そこに桜も紅葉もない環境だ。
■ だから、秋の夕暮、でなくとも「ない」。したがって、見渡さなくとも、なかりけり、だ。
■ さも、秋の夕暮、だから寂しいように詠っているのは変だ、と思う。
2025-11-26 吹田市・高町池