■ 和歌の基本は「やり取り」にある。しかしの時の状況が分からないと意味が分かりにくいのもある。
■ 千載和歌集に、清少納言の歌は3首ある。これは紫式部の歌の9首に比べて少ない。
■ しかし、「枕草子」にある歌なので、該当する部分を読めば、なるほどと分かる。
いかにして過ぎにしかたを過ごしけむ暮らしわづらふきのふけふかな 皇后宮 定子雲のうへも暮らしかねける春の日をところがらともながめつるかな 清少納言
■ 次の歌は、[ 34 ] にあり、蓮の葉の裏に書いてやった、などとある。
もとめてもかかるはちすの露をおきて うき世にまたはかへるものかは 清少納言
■ もうひとつは、・・・
うはごおりあはにむすべる紐なればかざす日かげにゆるぶばかりぞ 清少納言
■ 千載和歌集の記載準は、2、3、1 、で
- 961
- 967
- 1206
■ なので、「枕草子」を読むことになり、前後の段も楽しめる。
■ ついでながら、[ 第一四六段 ]、または、[ 143 ] にこんなことが書かれている。
定子から、
・・・、紙にはものも書かせたまはず、やまぶきの花びらただ一重をつつませ給えり。それに「いはでぞ思ふ」と書かせ給えり。・・・この歌の本さらにわすれたり。
■ この歌「知らぬ人やはある」というほどに有名な歌なのに、ど忘れて思い出せないでいると、童に教えられた。
心には下ゆく水のわきかへり言はで思ふぞ言ふにまされる 詠人知らず
■ この歌だった。そして、「やまぶきの花びら」は、次の歌を踏まえていたのだった。
- 山吹の花色衣ぬしや誰問へど答へずくちなしにして 素性法師 古今和歌集 1012
■ 島内裕子訳の文章は分かりやすく書かれている。このあたりは面白いと思ったが、一応、google してみると、私がわざわざ書くこともなかった。
■ 梔子の果実にはクロシンが含まれ、これが黄色の染料として利用される。要するに、山吹色は、梔子で染めた黄色で、「クチナシ、口無し」を意味する。