2022年1月24日月曜日

ふる雨に色移りゆく紫陽花を愛でつつ悲し人の心は

 ふる雨に色移りゆく紫陽花を愛でつつ悲し人の心は
色見えで うつろふ物は 世の中の 人の心の 花にぞありける // 小野小町
花の色は うつりにけりな いたづらに わがみ世にふる ながめせしまに  // 小野小町
■ 小野小町はうまいなと感心するけれど、どうだろう。
■ 小野小町が百人一首の歌だけでなく、もう一つ作っていた。
■ まとめてひとつでいいじゃないか、と。
■ 私が作ると、もう少し客観的な詠み方になる。
小野小町の歌に添えて
ふるあめに いろうつりゆく あじさいを めでつつかなし ひとのこころは // 遊水
■  と、ここまで書いて、歌を思い出した。
■ どんな歌詞だったのか。
男と女のお話 - 日吉ミミ (歌詞CC付) - YouTube
作詞 久仁京介 1970-05-05 発売された歌。
■ まあ、昔も今もたいして変わらん恋の歌。
■ 昔も今も、つったって、その歌、昔の歌ジャン、今の歌じゃないジャン、
■ 「ジャン」言葉は今の言葉かどうか知らんが、まあ、いいか。
■ ところで
ふるあめに いろうつりゆく 
あじさいを 
めでつつかなし ひとのこころは
■ これで、小野小町のふたつの歌の心を表しているといえるだろうか。
■ 「いろうつりゆく」だけで心変わりまで表現できたとは言えないかもしれないし、
■ 「ひとのこころは」の人とは誰のことかということになりそうだ。
■ ただ、小野小町のふたつの歌と併せて読むとどうだろう。
小野小町の歌に添えて
■ と詞書をつけてみた。
■ 歌手が歌う歌にも歌詞だけでなく題がある。
■ 詞書は、男と女の話、でもいい。
■ ただ、小野小町が
■ 「人の心の 花にぞありける」ではなく
色見えで うつろふ物は 世の中の 人の心の アジサイの花 // 遊水
■ としてくれていたら、おそらく、なんの問題もなかったはずなのだ。
■ そして、定家も他の人たちもそれなりの視点で色々歌を詠んだに違いない。
■ そうすることにより、もっと世界が広がったように思われる。
■ 今回私がこのように変えたことにより、これからの人が小野小町にこだわらず、
■ 自らの歌として紫陽花や他の花を詠んだらいいと思う。

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