2026年3月28日土曜日

是は心詞かけたる所なきゆえ

■ 2026-03-28
■ こんな頁を書いた。
■ 古今和歌集の仮名序では、「在原業平は、その心あまりて言葉たらず。しぼめる花の、色なくしてにほひ残れるがごとし。」と。
■ ところが、伝藤原満基筆「百人一首抄(応永抄)」に「是は心詞かけたる所なきゆへに入らるる也。これを以此百首のおもむきをも見侍るべきにぞ」とある。
■ 全く逆だ。
■ 「是は心詞かけたる所なき」ということは、完璧な歌、というコトだが、驚くことなかれ、その歌は百人一首にとりあげられている歌で、・・・
  • ちはやふる神世もきかすたつた川 からくれなゐに水くゝるとは   在原業平朝臣
■ 島津忠夫訳注・新版百人一首・角川ソフィア文庫の現代語訳は、
(人の世にあってはもちろんのこと)不思議なことのあった神代にも聞いたことがない。竜田川にまっ赤な色に紅葉がちりばめ、その下を水がくぐって流れるということは。

■  この訳は、尾崎雅嘉・百人一首一夕話の