2023年6月3日土曜日

つくばねの みねよりおつる 男女川 恋はふかみて 愛となりける  遊水

■ 日本語と英語の違いは、
■ これらの違いにあるのであり、「恋の予感」の問題以前のことだ。
■ 「恋」に関して和歌や短歌、あるいは恋愛歌、失恋歌、腐るほどある。
■ 百人一首など、うんざりするのだ。

■ 先に、こんな頁を書いた。
■ 百人一首の「うんざり」する歌を30首、時実新子は取り上げている。
■ まあ、そういうことなので、読み直してみた。
■ 最初は、・・・
  • 筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる
  • つくばねの峰より落つるみなの川こひぞつもりて淵となりぬる
■ この歌は、異常な言語感覚のように感じる。

ちりも つもれば 山となる
こいも つもれば 淵となる

■ つもって、と、淵となる、は違和感がある。
■ 恋心が積もるというということだが、淵はつもらない。
■ 恋心が深まり淵となる、ということであろう。
■ なので「つもりて」という表現に異常性が現れている。
■ 「ふかみて」にすればいいのではないか、と思う。
  • つくばねの みねよりおつる 男女川 恋ぞふかみて 淵となりぬる
■ こんな感じだ。
■ さらに、・・・
  • つくばねの みねよりおつる 男女川 
  • 恋はふかみて 愛となりける  遊水
■ 当時「愛」という言葉はなかったかもしれないが、・・・
■ 私だったら、こんな歌にしてもいいかと思う。↑
■ ただ、「淵」を使わないのだとしたら、上の句も変えることになるだろうけれど、
■ 本歌があり、よく知られているのだから、まあ、そこまでしなくてもいいか、というコトだ。