■ 百人一首はそれぞれの歌を単独に読むのでなく、他の歌と併せ読むことを意識して選ばれている。
■ その組み合わせは、百人一首のなかだけでなく、それから長い時間がたったのだから
■ 現代の我々としては、その後の歌と組み合わせて読むことも可能だし、その方が面白い。
■ 例えば、
- 43番 権中納言敦忠 あひ見ての のちの心に くらぶれば 昔は物を おもはざりけり
- あなたとあった そのひから
■ という歌詞を思い浮かべたりして聞いてみる。
■ まあ、いろいろな可能性があるのだが、「奴隷」という言葉をよく思いついたな、なかにし礼は。
■ 「あなた好みの」などと勝手なことを歌わせて、という感じだ。
■ まあ、いいか。
■ 和歌の組み合わせとしては、
- あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり
- 敦忠
- そして、色々、例えば
- きみにより おもいならひぬ よのなかの ひとはこれをや こひといふらむ
- 在原業平
- くろかみの みだれもしらず うちふせば まずかきやりし ひとぞこひしき
- 和泉式部
- うたたねに こひしきひとを みてしより ゆめてふものは たのみそめてき
- 小野小町
- あふまでの おもいひはことの かずならで わかれぞこひの はじめなりける
- 寂蓮
- かへりこぬ むかしをいまと おもひねの ゆめのまくらに にほふたちばな
- 式子内親王
■ こんなふうに百人一首を選び変えてみたくなる。
■ 以前、式子内親王の歌をもとに短歌を作った。
- あのひとと ともにつかいし このまくら かおをうずめて おもいねるかな
- あのひと、はリアル過ぎるんじゃない | なんとなく そんなもんだよ はるのかぜ (okuyamamomiji.blogspot.com)
■ まあ、要するに、昔の歌をよむだけでなく、何か、ということだ。
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