つまんない 2
■
- さみしさに やどをたちいで ながむれば いづくもおなじ あきのゆふぐれ
- つまんない うめだのまちに でてみたが どこもおなじで みたされなくて 遊水
- つまんない うめだのまちに でてみたが どこもおなじで ほしいものなく
- さみしさに うめだのまちに でてみたが ひとごみのなか しるひともなく
■ 百人一首の和歌で、よく知られている歌でも、よく理解されているとは限らない。
■ その一つは
- 百人一首 70番 良暹法師 さみしさに ・・・・・・・
■ 自分だったら「淋しくなったら」どうするか、ということだ。
■ 梓みちよは「二人でお酒を飲みましょうね」と歌う。
■ ただ、そんな相手もいなければ、さて、どうするのか、・・・
■ そういうことで自作してみればいい。
■ 基本的には日本人なら誰でも作ることができる。
■ 和歌は31文字で構成されている。
■ この制約内でどう表現するかだ。
■ これが一番で、
■ さらに31文字の構成を知ることが重要だ。
■ 31文字は
- 5・7・5・7・7
- 5・7・5
- 7・7
■ 昔の和歌は、案外、論理的だ。
日本語 | 構成の部分の説明 |
|
|
■ 淋しさを感じたので
■ 家を出て
■ 歩きながら、あちこち見たけれど
■ どこも同じで
■ 変わらない、秋の景色で、
■ 帰ってきたのは夕方だった。
■ (秋の夕暮れは淋しい)ということだ。
■ だから、どうだ、とまででは言ってない。
■ 最後に「秋の夕暮れ」というならば、「ながめれば」は必要ない。
■ ということで、・・・
- みやこへは さんりのみちの ゆきかえり いずこもおなじ あきのゆうぐれ 遊水