2021年12月25日土曜日

昔を今に取り入れて

■ 百人一首はそれぞれの歌を単独に読むのでなく、他の歌と併せ読むことを意識して選ばれている。
■ その組み合わせは、百人一首のなかだけでなく、それから長い時間がたったのだから
■ 現代の我々としては、その後の歌と組み合わせて読むことも可能だし、その方が面白い。 
■ 例えば、
  • 43番 権中納言敦忠  あひ見ての のちの心に くらぶれば 昔は物を おもはざりけり
■ こんな歌を見ると、和歌ではないが、
  • あなたとあった そのひから
■ という歌詞を思い浮かべたりして聞いてみる。
■ まあ、いろいろな可能性があるのだが、「奴隷」という言葉をよく思いついたな、なかにし礼は。
■ 「あなた好みの」などと勝手なことを歌わせて、という感じだ。
■ まあ、いいか。
■ 和歌の組み合わせとしては、
  • あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり   
  • 敦忠 
  • そして、色々、例えば
  • きみにより おもいならひぬ よのなかの ひとはこれをや こひといふらむ   
  • 在原業平
  • くろかみの みだれもしらず うちふせば まずかきやりし ひとぞこひしき   
  • 和泉式部
  • うたたねに こひしきひとを みてしより ゆめてふものは たのみそめてき   
  • 小野小町
  • あふまでの おもいひはことの かずならで わかれぞこひの はじめなりける  
  • 寂蓮
  • かへりこぬ むかしをいまと おもひねの ゆめのまくらに にほふたちばな   
  • 式子内親王
■ こんなふうに百人一首を選び変えてみたくなる。
■ 以前、式子内親王の歌をもとに短歌を作った。
■ まあ、要するに、昔の歌をよむだけでなく、何か、ということだ。