2022年4月7日木曜日

なぜかしら、「Tennessee Waltz」

なぜかしら、「Tennessee Waltz」

■ 「Tennessee Waltz」を女性が歌うとき
  • When an old friend I happened to see
  • I introduced her
■ とする。
■ なぜ?
  • My friend stole my sweetheart from me
■ 元々男の歌だから、女が歌うとき、sweetheart という歌詞は不適当だけれど、
■ それは置いといて、
■ これは逆に言えば、私の友達が選ばれ、自分は捨てられた、ということなのに
■ なぜ、この歌を歌う彼女たちは「I introduced her」と歌い、自分が捨てられたがるのか。
■ 捨てられたのは「なぜかしら」と思わないのか。
■ beautiful T.W. などと言っている場合ではないだろう、と思う。
■ ついでながら、歌詞を替えるとすれば、パートナーでもいいかもしれない。
  • sweetheart >> (dancing) partner
  • My friend stole my partner from me
■ もうひとつ、little を省くか、別の言葉にする。
  • Yes, I lost my (little) darling
  • Yes, I lost my only dear one
■ 英語に堪能な人なら、男でも女でも歌える、もっと適切な言葉も知っているだろう。
■ まあ、いい。
■ 先に、次の短歌を取り上げた。
  • なぜかしら結婚してゆく男たち私の次にできた彼女と
■ 次のように変えて英訳した。
 
日本語英語、google 翻訳

 

  • なぜかしら

  • 結婚してゆく男たち

  • 私でなくて

  • 次の彼女と

 
  • I wonder why
    men getting married
    not me
    with the next girlfriend
 
 
■ この歌を見たとき、テネシーワルツも思い出したのだ。
■ とにかく、流行する歌、あるいは、歌い続けられる歌について
■ 振り返ってみるのはいいと思う。
■ 時代や社会によって変わらない何かがある。
■ それにしても英語は
  • My friend stole
  • my sweetheart
  • from me
■ この、my, my, me 、このような言葉遣いにしなければいけないものか、
■ ところで、
  • いろみえで うつろうものは よのなかの ひとのこころの はなにぞありける  // 小野小町
■ こんな歌がある。
■ この歌については
  • 彼の心変わり、と、我が容姿
  • ふる雨に色移りゆく紫陽花を愛でつつ悲し人の心は
  • 心変わり
  • だけど見えない花の色まで
■ などの頁に書いた。
■ 要するに、人の心は状況により変わることがある。
■ ずっと昔に、こんな認識があったということで歌がある。
 昔も今も変わらない。
■ しかし、なぜ変わるのかについてははっきりしたものはない。
■ 相対的だからだ。
■ だから「なぜかしら」という自問になる。
 小野小町は平安時代後期の人だ。
■ 確か、いいくに、が鎌倉時代の始めだったから、その前の平安時代。
■ 今からざっと1000年前のことだ。
■ 日本文化と言葉の深さに思い至すのである。