■ 野鳥の写真を撮りだしてから、「ことば」への興味も広がったように思う。
■ 「ことば」は何かを現わすものだからだ。
■ モノ、感情、考え、現象、など、具象、抽象にかかわらず、認識の共通性だ。
■ 昨日、ツバメの句を作った。
■ で、次のように並べてみよう。
- ツバメ
- スズメ
- カモメ
■ 「メ」は鳥のことだな。
■ では、
- ツバ・メ
- ツバ・サ
■ これはどうか。
■ 「サ」は羽根のことだな、と思う。
■ 鳥で「サ」がつく言葉はないか、・・・
- ハヤブサ
- サギ
- ミソサザイ
- ・・・
■ 関係があるかどうか、後日、暇なときに調べてみよう。
■ ところで、・・・
■ カモメは万葉の頃「カマメ」と言ったようだ。
■ ということで、以前、万葉集のどこにあるか調べてみた。
■ そこで、
- 国原
- 海原
■ に出会ったのだ。
- 天皇登香具山望國之時御製歌
- 國原波 煙立龍 海原波 加萬目立多都
■ 文庫本の脚注に、
- 池を海に、池辺の水鳥を鴎に見立てたもの
■ と書かれていた。
■ 野鳥撮影していたので、
■ もちろん、カモメが飛んでいたとすれば、そこは「海原」で、
■ 奈良盆地はに奈良湖が存在した、と思われた。
■ これは常識的推論で、舒明天皇は歌を作るとき「見立てる」必要性などない。
■ そして、地図を見ると、
■ 奈良盆地の南端の天香具山に立って
■ 北を見ると右手は陸地、左手は湖であったことが分かる。
■ ついでながら、
■ 日本書紀を見ると、天香具山には榊がたくさん生えていたようで、
■ 天照大神が岩戸に隠れたときこの木が使われた。
- 忌部遠祖太玉命掘天香山之五百箇眞坂樹。
■ これが「香具山」の由来だったと思われる。
■ 古代の人は榊の香りを特別な香りとしてとらえていたようだ。