2022年7月25日月曜日

花さそう、について、もう一度

  1. 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり  // 百人一首 096 入道前太政大臣
  2. 花さそふ比良の山風ふきにけり漕ぎゆく舟のあと見ゆるまで  // 後鳥羽院宮内卿
■ どちらが先に詠まれたのか、と気になったが、・・・
  • 入道前太政大臣 藤原公経、西園寺公経  1171‐1244 年
  • 後鳥羽院宮内卿 生年没年不明
■ 入道前太政大臣の歌は最初読んだときから言葉の続きがおかしいと気になった。
■ 「花さそふ」という言葉にこだわりすぎている感じだ。
■ 「花さそふ」について、比較すると、後鳥羽院宮内卿の方がよい。
■ 入道前太政大臣の歌は次のようにすれば「花さそふ」という言葉はなくなるが、
■ 分かりやすくなる。
  • あらしふく にわのさくらの ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり // 遊水
■ 意味的には、
  • 桜の花が、花吹雪、雪となって降っている。
  • その雪ではないけれど、私も古り、年老いてしまった。
■ こんな感じだろう。