■ 写真を撮っていたとき、俄雨であやうくびしょ濡れになるところだった。
■ 激しい雨が、しばらく続いたので、木陰にいたが、どうしても濡れてしまった。
■ 今は夏、クマゼミの声が激しい。
■ 夏も春から突然変わるわけではない。
■ 春夏秋冬、季節は365日かけて、ゆっくり移ってゆく。
- はつなつの かぜとなりぬと みほとけは
- をゆびのうれに ほのしらすらし 会津八一
- 春過而 夏來良之 白妙能 衣乾有 天之香來山 // 持統天皇 万葉集
- 春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣干したり 天の香久山
- この歌を読みながらふと思うのは、「春過ぎて」と初句はなぜ必要だったのか、ということだ。「夏は来ぬ」ではじまっても一向におかしくはない。もし初句に比重をかけて読むなら、眼前にある鮮やかな光景を目にするにつけても作者の内面的な驚きは、むしろ知らないうちに「春は過ぎて」いたことにあったといえる。
■ 立ち読みして、買うの止めようかなと思ったが、他山の石にはなるだろう。
■ 初夏の短歌という意識で作ったことはないので、
■ 私はそのときどうなるか分からない。
■ 会津八一のように
- はつなつの
■ あるいは、持統天皇の時代には「はつなつ」という言葉はなかったのではないか、と思う。
■ 万葉集を調べてみたらいい。
■ とりあえず、古今集、新古今集。
■ 手元の、古今和歌集をみると「はつなつ」という言葉は、初句、4句には使われていないようだ。
- 「夏は来ぬ」ではじまっても一向におかしくはない。
- むしろ知らないうちに「春は過ぎて」いた
- 知らないうちに、夏が来ていた、ということだ。
- 夏来るらし
■ いつの間にか夏になっていたようだから、
■ 「春過ぎて」と肯定せざるをえない気持ちだった、ということだろう。
- [ 歌のこころ ]
■ 尾崎雅嘉著「百人一首一夕話」を読んでいないのかと思ったが、
■ 主な参考文献に記載されていた。
■ まあ、いいか。
■ 私が参考にした部分ではなく、別の所を参考にしたようだ。