2025年8月29日金曜日

枕草子、枕、と、山の井、の話


■ 2025-08-29
■ 昨日は、梅田まで出て、1+2冊買い、1冊注文した。
■ いずれも枕草子、
  • 島内裕子・清少納言枕草子・ちくま学芸書房
■ この下、を少し読んだ。読みやすくオモシロイ。
■ 最後の段は
  1. 枕にこそは侍らめ    さば、得てよ
  2. 枕にこそは、し侍らめ  然は、得よ
■ 順に読んでみよう。


■ 2025-08-30
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■ 先に、「山の井」が分かりにくいな、と思っていたが、第172段は「井」の話だ。

清少納言  山の井、然しも、浅き例に、成り始めけむ。
訳 ・・・ 「山の井」は、歌に「浅くも」という言葉続きで詠まれるのは、どうしてそんな喩えになってしまったんだろう。「万葉集」にも「安積山影さへ見ゆる山の井の浅き心を我思はなくに」と詠まれている。 
 評 ・・・ 「井」は水が湧き出る泉のことで、井戸ののことではない。 

■ 島内裕子の本にこうあった。
■ なんだ、清少納言もこの時は分からなかったのか、と面白く思った。
■ 飛ばし読みせず、順に読んでゆくとこんなことにも気づく。
■ しかし、「山の井」の歌は第95段に出て来る。
■ そのときから、疑問に思っていたのだろうか。
■ 池田亀鑑の本には[168]段に、井は、がある。

井は、などさしもあさきためしになりはじめけん。

■ 大庭みな子の本には、この段はなかった。