2022年2月2日水曜日

だけど見えない花の色まで

 だけど見えない花の色まで

  • 色見えで うつろふ物は 世の中の 人の心の 花にぞありける // 小野小町
■ この歌は日本語的には論理的だけれど、
■ 「人の心の花」は象徴的表現だから、翻訳しにくい。
■ 「世の中の」と一般的なことのようにみえるが、
■ その実、「人の心」は「あなたの心」をさしている。
■ 歌は誰かに読ませるために書き送る。
■ 「あなた」ではなく「人」と間接的に表現するのは、心を取り戻させるためで、
■ 「人の心」とあなたは言うけれど「私は違いますよ」という弁解の余地を残している。
■ しかし、小野小町は
  • 花の色はうつりにけりないたづらに
■ と詠っている。
■ 結局のところ相手の心変わりを変えさせることはできず、離れてしまった、ということになる。
■ 「色見えで」の歌が後に詠まれたのだとすると。
■ 非難しながらも、それが人の世とあきらめたということになる。
 
日本語英語、google 翻訳
 
  • 人の心の中に咲く花の色は
    他人には見えない

  • だから彼の心の中の花の色は

  • 変化する

 
  • The color of the flowers that bloom in people's hearts
    Invisible to others
  • So the color of the flower in his heart
  • Change

  •  お互いの 心に花を 咲かせたい だけど見えない 花の色まで // 遊水
■ この歌の下の句の英訳がうまくできない。
■ 相手の本当の心が分かりにくい、ということなのだけれど、
■ しょうがないので、とりあえず書き換えた。
 
日本語英語、google 翻訳
 
  •  お互いの心に

    花を咲かせたい

    だけど咲いても
    色は見えない
     
 
  • In each other's hearts


  • I want to make flowers bloom


  • But even if it blooms
    I can't see the color

■ 英語の「 I 」が煩わしい。