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■ まず、落語の聞き比べってのをやり、楽しむのがいい。
■ 噺家により、また、時代により、それぞれ変化をつけるところに面白さもある。
■ ところが人と同じことをしゃべっても俺の話にならないってんで、
■ 後からの人は、なかなか、本題に入らない。
■ いつ蕎麦の話になるのか気がもめることにもなる。
■ 知ってる話だから、笑ってやろう、と思って来たのだけど、なかなか始まらない。
■ しかし、なんですなあ。
■ 今では、スマホなんてのも普通なものだから、・・・
■ 時計も不要になったということですかね。
■ 落語も寄席に行かず YouTube で聞ける世の中だ。
■ 例えば、暮れ六つ、ったって、何だいそりゃあ、という人もいるでしょうがね。
■ 今の子は、分からなければインターネットで調べるでしょうから、
■ そこいらの大人より知っていたりする。
- 知らないの、パパ
- 昔は腕時計も普及してなかったから、お寺の鐘で知らせたんだよ。
- 明治時代もそうだったんだ。
- んっ、・・・
- 俳句にも、当時の時代背景があるんだ。
- 歴史を勉強しなよ、パパ。
- ・・・
■ ということだ。
- 花の雲鐘は上野か浅草か 松尾芭蕉
- 行秋の鐘つき料を取りに来る 正岡子規
- 時の鐘 芭蕉も子規も足をとめ 空を見上げて なんと詠もうか 遊水
- 小腹が空いた 柿でも食うか
- 観覧車まわりつづける想い出は 正岡子規の遊び心を
- 腹時計 ちょうど3時だ 秋の旅 遊水
- 柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺 子規
■ 3時と言えば、お八つ、ですな。
■ 鐘八つ、の時というところか。
■ それにしても、正岡子規という人は、ユーモアがあるというか、遊び心がある。