2026年1月19日月曜日

playback のつづき

■ 2026-01-19
■ 訳者の清水俊二は、「プレイ・バックという題名の意味もよくわからない」と書いている。
■ なぜ分からないのかな。

Raymond Chandler Playback (1958)

25
"How can such a hard man be so gentle?" she asked wonderingly.
"If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive."

「どうしてそんなに厳しい男がこんなに優しくなれるの?」と彼女は不思議そうに尋ねた。
「もし硬くなかったら、生きていなかった。もし優しくなれないなら、生きる資格もない。」

28
"I'll come, darling. I'll come. Hold me in your arms. Hold me close in your arms. I don't want to own you. Nobody ever will. I just want to love you."

黛ジュン「恋のハレルヤ」
もえる想いを あなたに ぶっっけた だけなの
I don't want to own you. 
I just want to love you.

■ 先にも書いたが、・・・


言葉、語順

More  Doris Day
Tennessee Waltz  Anne Murray


■ 2026-01-19
■ 語順

朝顔に釣瓶とられてもらひ水  加賀千代女

友達に
恋人盗られ
ワルツの夜

恋人を
友に盗られて
ワルツの夜

■ 語順によって微妙に意味合いが違う。
■ 仮に、詠み手が、男と女、どちらかだとすると、「友達に」の方が男で、「恋人を」の方が女、だろう。
■ Tennessee Waltz では、「友達に」の方だ。
  • My friend stole my sweetheart from me.
■ 友情が壊れるからだ。
■ 「朝顔に」と形は似ている。朝顔の句は「朝顔に」しかない。
■ 理屈っぽい句は、俳句的ではないが、俳句に分類することはない。
■ 朝顔は朝早く咲き、すぐしぼむので、加賀千代女の句は成り立つ。
■ 咲いている少しの時間の朝顔を愛でればいいのだ。
■ 生活には水の方が重要なので、花が過ぎれば当然、釣瓶から蔓は外される。
■ 要するに、その時、どちらに重点があるかだろう。

2026年1月18日日曜日

無季俳句、友達に 恋人盗られ ワルツの夜、Tennessee Waltz : My friend stole my lover waltz night、男の歌、女の歌



■ 2026-01-18 追記
■ 実のところ、Changing Partners は今知った。
■ ・・・などと書いたが、ホントかどうか確かめてみると、あった。忘れていただけだ。
■ Tennessee Waltz は、やはり男が歌う歌で、この歌詞の方は女の歌だ。
■ Tennessee Waltz で him を her に I introduced her と変えただけでは、やはり無理があった。
■ だって、My friend stole my sweetheart from me.と歌うが、sweetheart って男ですか。
■ やはり女性をさす言葉でしょ。
■ それでも her でいいというなら、レズビアンの歌になる。
■ 日本では、男の歌も女も歌う。
■ Tennessee Waltz を元々の男の歌として、うんうん分かるなあ、その気持ち、と女も歌ったらいいと思う。
■ 歌詞としてはいいのだから。
・・・
■ 2026-01-18
■ 日本には四季があるので、共通認識として季語を用いると、5・7・5の17文字で表しても背景がわかる。愛や恋も共通認識としてあるので、無季であってもかまわない。「俳句」という分類用語にこだわることはない。次の句は理解されるかもしれない。

友達に
恋人盗られ
ワルツの夜

■ 試みに、google翻訳してみよう。

My lover was taken by a friend
A waltz night

■ この句はTennessee Waltz を聴きながら作ったので、

Tennessee Waltz
友達に
恋人盗られ
ワルツの夜

Tennessee Waltz
My lover stolen
By a friend
On a waltzing night

■ ・・・

Tennessee Waltz:
友達に
恋人盗られ
ワルツの夜

Tennessee Waltz:
A friend steals my lover,
On a waltz-filled night

■ ・・・
Tennessee Waltz:

友達に
恋人盗られ
ワルツの夜

Tennessee Waltz:

A friend steals my lover,
On a waltz-filled night

■ 英語というのは不便な言語で例えば次のように言葉を言い換え、補ってはじめて理解されるようだが、これを見れば、逆に Tennessee Waltz という歌はこのような歌であることも分かるともいえる。

 Tennessee Waltz:
私の友達が
私の恋人を盗った
あのワルツの夜

Tennessee Waltz:
My friend
stole my lover
On that waltz night

■ ・・・

  Tennessee Waltz :
私の友達が
私の恋人を盗った
あのワルツの夜
 
友達が
恋人を盗った
ワルツの夜

Tennessee Waltz:
My friend
stole my lover
that waltz night

My friend
stole my lover
waltz night

2026年1月15日木曜日

朝起きて音がなければ雪である雪見障子を開けて確かむ  遊水

■ 2026-01-15
■ はや15日だ。
■ さて今年 どれを選ぼか 歌会始、
■ 題は「明」。
  • どのうたを えらべばいいか ひとつづつ うたかいはじめ しんぶんのきじ
  • メダル掛け笑顔明るき選手らに手話で伝える祝ひのことば  皇后・雅子
■ 以前、こんな句を作っていた。下の句をつけてみた。
  • 朝起きて音がなければ雪である  遊水
  • 雪見障子を開けて確かむ
  • 静かなり一夜で変はる北の町障子戸越しの雪明りかな  新潟県 鈴木好行
■ 「雪明りかな」に共通の思いがある。なので選んだ。

----------------------------------------------------------------------------------

買い物をしたくなったら春である
新聞が重くなったら夏である
ふるさとが恋しくなれば秋である
朝起きて音がなければ雪である

ほんとなの。おババ微笑み日向ぼこ


君はまっすぐ僕の目を
----------------------------------------------------------------------------------

2026年1月11日日曜日

「ロングバケーション」関連、俳句遊び、と プレイバック 2026-01-15 追記 


■ 2026-01-11
■ 今朝の、日本経済新聞に、北川悦吏子「やりたいことと、やるべきこと」が書かれていた。
■ 北川悦吏子は「ロングバケーション」で記憶にある。
■ というのも、こんな頁を書いていたからだ。
■ リンクが切れていたので、もう一度検索してみた。↑
■ まあ、どこかにそんな場面もあるだろう。
■ 次々リンクを辿ってゆくと、また切れる。
■ そこまで行くには、別の道筋が必要だ。

----------------------------------------------------------------------------------
★  俳句遊び、どんな色  ★



■ ついでながら、最初「ロング」でブログ内検索をした。
■ 他のものも出てくる。
■ ・・・こっちの方が話としては面白い。
■ 「長いお別れ」を再読した。
長いお別れThe Long Goodbye, 1953年)、清水俊二訳、ハヤカワ・ミステリ文庫
ロング・グッドバイ、村上春樹訳、早川書房
プレイバック(Playback, 1958年)、清水俊二訳、ハヤカワ・ミステリ文庫
■ ・・・
1953   The long goodbye
1958   Playback
■ 「The long goodbye」、で、・・・
■ リンダ・ローリングはパリに行き、フィリップ・マーローは彼女と分かれた。
■ そして、その時の気持ちは、・・・
To say goodbye to die a little.
■ こんな感じだった。
■ そして、次の小説では、・・・
■ パリから電話がかかってきて、リンダ・ローリングが帰ってくるという。
「Playback」
■ 訳者の清水俊二は、「プレイ・バックという題名の意味もよくわからない」と書いている。
さよならで、死んだかもしれない。
久しぶりで、その心が蘇るのだ。
こんにちわで、新しく生まれる、と言った方がいいかもしれない。
■ もう一度やり直すということで、分かりやすい気がする。
      • "This is Linda. Linda Loring. You remember. me, don't you, darling?"
      • "How could I forget?"

      • "I'll come, darling. I'll come. Hold me in your arms. Hold me close in your arms. I don't want to own you. Nobody ever will. I just want to love you."
      • "I'll be here. I always am."
      • "Hold me in your arms."
      • The air was full of music.

The French have a phrase for it. The bastards have a phrase for everything and they are always right.

To say goodbye is to die a little.

 51

   Edmond Haraucourt
Partir, c'est mourir un peu,
C'est mourir à ce qu'on aime :
On laisse un peu de soi-même
En toute heure et dans tout lieu.

   google 翻訳

To leave is to die a little,
It is to die to what one loves:
One leaves a little of oneself
At all times and in every place.


去ることは、少し死ぬことだ。
愛するものから死ぬことでもある。
私たちは少しずつ自分自身を残す。
いつでもどこでも。

探偵・Philip Marlowe、と、「恋のハレルヤ」の話

 ■ なかにし礼作詞、「恋のハレルヤ」をもう一度聞いてみよう。
■ この歌に関して、作詞者は、・・・
  • 戦争体験を恋愛に置き換えて歌にした。
  • 恋のハレルヤ
  • 何事も恋愛に置き換えて表現すると明快になのです。
■ こんなことを言っている。
■ この頁の写真の新聞記事だ。
■ さて、ここで、・・
■ 先日、再読した、「長いお別れ」をちょっと振り返ってみよう。
■ 探偵フィリップ・マーローでおなじみのレイモンド・チャンドラーは、・・・
■ ハードボイルド作家の代表で、文学的文体だと評されている。
  • 何がハード・ボイルドで
  • 何が文学的なのか、
■ 以前、私は分からなかった。
■ だから、レイモンドチャンドラーの作品が、何か印象的でなく、・・・
■ 記憶に残らないモノだった。
■ 今回、・・・
■ 分からなかったのは、分からなかった私に問題があったのではなく、・・・
■ 清水俊二の翻訳にあることがはっきりした。
■ 原文を見て、分かった
  • さよなら、って何
  • この頁に書いた。
  • To say goodbye to die a little.
  • この言葉はフランスの詩の・・・
  • Partir, c’est mourir un peu.
  • これを英語にしたものだった。
■ ところで、・・・
  • さよなら、と、こんにちわ
  • "I'll come, darling.
  • I'll come.
  • Hold me in your arms.
  • Hold me close in your arms.
  • I don't want to own you.
  • Nobody ever will.
  • I just want to love you."
■ このセリフは、上にあげた、・・・
  • もえる想いを あなたに ぶっっけた だけなの
■ これによく似ているな、と思った。
■ チャンドラーの作品は、他の人も翻訳するようになった。
■ 読み直すのもいいかもしれないが、・・・

■ 阿木燿子著「プレイバックPARTⅢ」に、Ⅰ、Ⅱ、の歌詞もある。
■ 「赤いポルシェ」が出てくるのは「プレイバックPARTⅡ」だ。
■ 何頁か進んだら、俳句が一つ余白にあった。あれれ、
  • 駆けてゆく 君の向こうに 夏の海  遊水 2006-05-06
■ なるほど、このとき作ったんだったか、懐かしい。
■ この句はどこかにあるはずだ。
■ playback 的に検索してみよう。これだ。